「ローレライ」

誘っても誰も応じてくれなかったので、ひとりで映画に行ってきました。

ローレライ

以下未見の方はがっつりネタバレ含みますのでご注意。
あと見終えた感想が「……あーあ」なので、映画に満足してる人も見ることない記事だと思います。

ATTENTION※以下ネタバレがありますのでご注意ください※

キャストやスタッフを見ると、まあわたしが行かないわけもないだろう…て感じの映画でございますが。
言っちゃいけないことを言ってもいいか。
多分これを言っちゃいけないと思うんだけど、

ローレライの設定がなければおもしろい映画だったと思う、

とか、

各方面に才能溢れるスタッフがいたと思うんだけどあれは才能の無駄遣いとしかいいようがないんじゃ、

とか、多分、言っちゃいけないんだろうけど…けーどー。

ローレライさえなければ。
作り手の意図が鬱陶しいほど大変よく伝わってくるだけに観ている方は辛い映画でした。
認めたくないものだな、若さ故のあやまちというものを。
総じて超B級! って感じの映画でした。何つーかやっぱ実際のできごととSFを組み合わせるとかようにアレなものが出来上がりますねの見本市…。
近未来ものでパウラのあのコスチュームなら萌え! なんですけどね。あと全体的に小綺麗すぎるよね。
やりたいことがいっぱいありすぎて散漫になってる印象でした。CGはいいとこと悪いところがあって、総体的にはよくできてたんじゃないかなーと素人目に思う。

朝倉大将が死んだところで、わたしの中で映画が終わったので、後が長かった…マスターの死に様は、わざわざ描くところだったのかとものすごく疑問というかものすごく不憫というか…。
パウラが異質すぎて、多分物語の中で「異質なもの」として描こうとしていたんだろうけどそういう種類じゃない異質さが浮き出ていて、ラブストーリーは突然すぎて、やっぱりローレライが(略)。
朝倉大将と部下の少年兵士みたいのに異様に萌えてしまって、ストーリーはさておいて、そのふたりが出てきただけでおなかいっぱいな感じです。
堤さんは格好いいなー!

合衆国側の描写がアニメ的すぎたり(現実感に乏しいっつーか)、あと上川がいらねっつーか(エピローグがいらねっつーか)、こう、アニメ脳の人が作った映画だなーって思いました。
映画が盛り上がれば盛り上がるほど観てる方はぽかーんとしちゃう感が否めませんでした。
実は監督が誰とか誰がどう協力してるとか、知らないまま観ていたので(やたら周りが薦めるので、何で? って思ってたんですが、終わってからパンフ観てようやく理解した)、アニメや舞台がどうこうってのは先入観ではなく正直な感触です。
何も考えずに観ていたので、インディさんはおろか粟根さんが出ていたことにも気づかなくて、もしかしたらもう一回観に行っちゃうかもしれなくて、ちょっと自分が恥ずかしい。
どうして粟根さんだってことに気づかなかったのか我ながら不思議なんですが…格好よかったからか?

ともあれ一部の人には長く語り継がれる映画じゃないかなーと思います。
わたしは戦争映画だと思って観に行っちゃったので、SF映画だと思って観に行くべきだったとパンフを観て後悔しました。
戦時中の描写で、首を傾げてしまうようなところが結構あったんですが、あれは違う地球の違う戦争だと思って納得します。
朝倉大将が出てくる部分はもう一度見返したい…テレビでやる時はマスターの死に様がカットされているといい…。

原作というか、小説版を読んでみようかと思ったんですが、コラボ企画で小説を映画化したわけじゃなくて同じプロットで小説を書いたってパンフにあった。

何か広島に原爆を落とす日を猛烈に読み返したくなったよ。

映画

Posted by eleki