映画『シンデレラ』『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』を観てきました

ちょっと前だけど。

シンデレラ

ディズニー映画にあまり馴染みがなかったんですが、『魔法をかけられて』を観たらすごくおもしろくて、大好きになって、今後はなるべく観ようと思っていた…のを思い出して観に行きました。
吹き替えが城田優さんで、城田さん好きなので迷ったんですが、洋画は字幕で見たい方なので吹き替えはやめておいた。

魔法にかけられて、みたいな、ちょっと皮肉っぽいテイストが入ってるのかな? と思って調べたら、別にそういうことはなくて、原作のままにとくに捻りもない感じだというので、どうかな~と思ったんですが、映像が気になったので行ってきた。
ドレスとか、お城とかが観たかったんです。そのあたりは予告ですごく素敵に映っていたし、実際とてもよかった!!
エラのおっぱいが…とてもよかったです。あの、女性の、コルセットでウェストを締め上げて、バストを盛る感じのドレス姿がほんと大好きで、コルセットを無理矢理絞める姿も好きでたまらないので、そういうのがお好きな人は観に行くといいと思います。
女性同士でコルセットを絞めるのも、男性が女性の背中に足をついて絞める感じのも、萌えすぎて吐きそうになる。
あとクリノリン1)ドレス膨らませるための骨組みみたいなやつね、もう最高ですね、クリノリン使ってる女性を見る時の「バッカじゃねえの」っていう気持ちと「美しい…!」っていう気持ちのせめぎ合いが自分で楽しいです。子供の頃はドレスって勝手に広がるもんだと信じてたけど、大人になってあれはわざわざ針金とかで広げてるんだって知って、妙に夢が壊れた気になりました。普通に考えて、布だけで広がるわけがないってわかりそうなもんなんですけど、バカだったんでしょう。

以下、大したネタばれじゃないけど、個人的な解釈などもありますので、未見で気にする人は避けてください。

映画の物語については特筆することなく、綺麗なところを吸い上げたシンデレラでした。一見。そう、一見…あのシンデレラのすさまじき勝ち組臭がたまらない、みたいなところは充分毒々しくてすごくよかったんですけど、説明し辛いしそこは見る人によっても解釈が違うか。
継母に、なぜ自分をいじめるのかと問い詰めて追い詰めて白状させる手口や(言ってしまったあとの継母の表情が最高だった)、最後に「許すわ」という一言だけでどん底に突き落とすところがすばらしかったです。
許すわ、というあの一言がほんとうにすごくて、ああ、何てしたたかなんだろうこの人は…! と震えがきました。
私が好きな「シンデレラ」は継母を焼いた鉄板の上で踊らせたり、いじわるな姉がガラスの靴に足を合わせるために肉や骨を削ったりするやつなんですが、それよりもえげつないやり方があったのだ!
自分は低いところに落ちることなく、高処から、「顔は綺麗なのに性格が悪くて可哀想…」と哀れみを浮かべて継母や姉たちを優しく見下ろすシンデレラは、勝ち組が服着てたらこういう感じなんだろなっていう形を鮮やかに描き出していて、すごかった!

一緒に観た友達とは、「あれは父親が悪いよ…」って渋い顔で意気投合しました。
継母は何か勢いづいて止まらなかっただけなんだろうなあ、と考えるとちょっと気の毒です。そんなに悪い人って印象じゃなかったあたりが、シンデレラのすさまじさを際立たせていた。
父親は派手な後妻を諫めるなり、一緒に遊ぶなりすればよかったし、シンデレラは理不尽なことを要求されたら嫌だとはっきり主張すればよかったんじゃないか、という台無しな感想がどうしても浮かびます。それやっちゃったらシンデレラにならないので言いませんが(言ってるけど)。
相手によっては毒になる存在というのがいて、継母にとってはシンデレラがそれだったんだろうなあ。
つき合う相手がDV男ばっかりな女の人が、実はその人が相手をDV男たらしめる存在であった、みたいな怖さがある。他の女性が相手ならDVとか絶対しないタイプの男性だったみたいな話。漫画でならヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)の弥恵さんみたいな。ちょっと違うけど。
健気というのとはちょっと違う、女性の狡猾なところが自然と表されているところが、ほんとにとてもよかったです。

実際そういう人に自分がひどい目に遭わされたり、周りにも嫌な目に遭わされた人がいるので、そばにエラみたいなのがいたらめんどくさいし、映画だから感動できるとこだけど!

何かひどい感想になった。
観てる時は割と清らかな心で、途中途中感動して涙ぐんだりしていました。
贅沢を言うならミュージカル仕立てで観たかった気がしないでもない。エラの歌声がすごく素敵でした。


好きなディズニー映画↓

アナと雪の女王/エルサのサプライズ

あと同時上映だったこれですよ。

どんなもんかなと事前に感想を調べたら、何だかものすごいボコボコに叩かれていたので(「これならやらないでほしかった!」「がっかり!」みたいな)どんなもんかなと思ってたんですけど、いやあ…すみません、不満だった人が一体何が不満だったのか微塵もわからない…。
非の打ち所がない、パーフェクトな短篇でした…。
思い出しても震える。
ほんとうに、ほんとうに、すばらしかった。
最初っから最後まで震えっぱなしでした。
エルサがかわいくてかわいくてもう、かわいい。殺される。怖い。ディズニー怖い。
普通なら王子がやることを、エルサが全部やっちゃって、しかも絵に描いたような王子なら完璧に仕上げるであろうところを、あのエルサが、氷の女王エルサが、失敗して、弱って、挙句にアナに、看病されるとか…されるとか…どうしたらいいんだ…助けてくれ…。
本編から思い返すとただただ震えるしかありません。
エルサのガチぶり、ガチガチぶりがたまらない。

その辺が、観た人の中でがっかりするところだったのかな。知らんけど。
クリストフがやるべきだったのをエルサがやっちゃって、「はぁ?」ってなる人もいるのかな。
知ったことか。
姉妹最高ですよ。映画観てお腹痛くなるまで萌えたの久しぶりでした。
ずーっとアナとエルサとクリストフが幸せに暮らしてるといいなあ。エルサはアナに子供が生まれた日にはもう可愛がって可愛がってどうしようもないだろうな~、そういうとこまで観たいけどやらんかな。毎年一篇ずつああいうの作ってほしいです。
ほんとに素晴らしかったよ…。

References
1 ドレス膨らませるための骨組みみたいなやつ

映画

Posted by eleki