・・・・・・・・葉名と蓮花と史路で立真と千秋の同棲ぶり(新婚ぶり)について・・・・・・・・

どういう状況なのかはよくわからんが、蓮花と葉名から千秋にあてたメールにて。

李蓮花
「私は兄様と立真様とがご一緒にお暮らしになる前に日本を離れてしまったから、実際の生活はわからないのだけれど、その代わりに立真様がよくメールを送ってくださるので、おふたりの様子は目に浮かぶようです。
兄様と立真様は毎日仲むつまじく、助け合い、慈しみ合っていらっしゃるそうで安心です。本当のことを言えば、羨ましくも思います。兄様はとてもお優しいし、立真様は頼りがいのあるお方ですから、きっと世間の荒波にも負けずに強いお心で愛を貫かれると信じています。
兄様たちに、蓮花からお願いがあります。おふたりがもし結婚式をなさるのでしたら、どうか、どうか、わたしもその場に呼んで下さいませね。どんなにお互いが想い合っていても、悲しいけれど道ならぬ恋ですから、正式な結婚のお披露目はできないでしょう。でも、きっと兄様の花嫁衣装姿はよくお似合いだと思うのです。李家の正装も素敵ですし、李家を捨てた身なればその服を着ること適わないというのであれば、日本のものでも、洋風のドレスでも、きっと兄様にはお似合いだと思います。立真様の凛々しいお姿も、想像だけでほれぼれいたします。
万が一、誰にも邪魔されずふたりきりのお式を挙げたいのであれば、お邪魔はいたしませんので、どうかお写真だけでも送ってくださいませ。
蓮花はいつでも千秋兄様と立真様のご多幸をお祈りいたしております」

葉名
「多くは言いません。まだ若い身ですので、ふたりとも自重し節度を保った暮らしをなさい。
それから、立真様にはあまり刺激的な内容のメールを蓮花様にお送りにならないよう、千秋様からお伝え下さるよう。
万が一にも立真様が千秋様に無体を強いて辛い思いをさせるようなことがあれば、亡き麗蓮様、李道様、そして弓削に成り代わりこの身、命に代えてもお止めするつもりでいましたが、恙ない日々をお過ごしのようで安心いたしました。
僭越ながら千秋様の兄代わり、父代わりであると自負していた身には少なからず複雑ではあるが、立真様ならば私如きよりあなたの御身をお守りし、かつ深い愛情であなたの心をも支えて下さることと思い、遠いこの中国の地よりお二方のご幸運をお祈りする次第です」




この後激怒した千秋があることないことふたりに吹き込むなと立真に喰ってかかるが、いつもの調子で誤魔化される。



やっぱりどういう状況かわからんが志賀史蕗

では、立真様と千秋の平日のスケジュールです。なお、現在は立真様の熱心な働きにより杜里家の資財も持ち直し、3SLDKのマンションに立真様と千秋が暮らし、史蕗は同じフロアの別の部屋にて立真様たちのハウスキーパーとしての勤めを果たさせていただいております。
まず朝、頃合いを見計らっておふたりの部屋まで史蕗がお迎えにあがります。
朝食は立真様がご用意なさっているようです。大抵立真様はきっちりと登校の支度を終えられさわやかな笑顔、千秋は低血圧と立真様のセクハラ過剰なスキンシップのせいで不機嫌な顔をしています。
通学電車では、夕べの千秋がどうの、という寝言惚気をおっゃる立真様、放っておけば収まるだろうにいちいち反応して怒り続ける千秋を暖かい気持ちで見守り無視するうち、学校に辿り着き、それぞれ教室へ。
お昼は史蕗の作ったお弁当を、立真様と千秋、ふたりきりで召し上がっていらっしゃるご様子。お邪魔するのは野暮ですから、どこで何をなさっているかは想像するのみです。
放課後は立真様に強引に役員にされてしまった千秋も含め、生徒会活動。
帰宅後、立真様と千秋はご自宅へ。史蕗も自室へ戻り、夕食の仕込みや部屋の掃除、洗濯などを終えてから立真様たちのお部屋へ。こちらでも掃除洗濯等行います。立真様も千秋も自室はご自分で掃除していらっしゃいますが、千秋の部屋のベッドメイクは必要ないのではと思います。
立真様たちのお部屋の世話を終え、自室に戻り、夕食の支度。電話にて夕食の支度ができた旨お伝えし、おふたりがやってきて史蕗の部屋で夕食。夕食は、立真様のお気が向かれた時は立真様の手作りとなります。史蕗がお手伝いをしている間、包丁も握ったことのない箱入り息子の千秋は、興味なさそうにソファに座り、でもちらちらと立真様のお姿を追っているのが微笑ましく、史蕗は必要以上に立真様と密着して遊んだりいたします。
立真様もおもしろがって史蕗とことさら仲よくしてから、どことなく憮然とした顔になる千秋に近づき、味見と称して千秋の口にお箸でおかずを運び、恥ずかしがって嫌がる千秋を見てニヤニヤニコニコ笑ったり、なさいます。
史蕗はそんなふたりを見てニヤニヤニコニコするのです。
気づいた千秋がからかうなと怒る様子がまた、愉快微笑ましいです。
夕食後は、お茶を飲みながら、場合によっては立真様と仕事について打ち合わせ。千秋は杜里の仕事に一切関わっていないものの、何ということもない顔をして、立真様と史蕗の話す近くにいます。
その後立真様と千秋が帰っていかれ、史蕗は授業の予習復習やお風呂など。
立真様たちが朝まで何をなさっているのかは残念ながら拝見することはできませんが、想像はつきます。
掃除や洗濯をしているのは史蕗ですもの。
新しいシーツやその他必要と思われるもののストックは、常に史蕗が完璧に用意しています。
体力や寝不足を補うスタミナ料理にも磨きをかける日々です。




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