計らずもお部屋大改造~破壊と再生の記録~

日常あれこれ

ベッドが壊れまして。
そもそも、数年前に買って組み立てる段階で、フレームが一部壊れてはいたんですよ。
正確を期せば、壊れて届いたわけではなく、組み立てて設置しようという時で、私の…パワーの…制御が利かず…。
怪力人生、さまざまなものを壊し慣れているので、木製でしたし危険のないよう補助的ないろいろをして凌いでおりました。
なのでベッドのフレームはむしろ買った時よりも頑丈な状態だったんですけれども、マットの方がですね。十年くらい前に、現同居人から誕生日プレゼントにちょっといいポケットコイルマットレスをもらって、大事に使っておったんですけれども、ちょうど腰が当たるあたりがグッと沈むようになってしまいまして。
調べたらポケットコイルマットレスの寿命は十年前後ということなので、名残惜しいけれどもそろそろ潮時なのかな、じゃあついでにフレームごと買い換えようということになりまして。

ここまではよかったんです。

さかのぼれば家庭内引っ越しをした時、取り急ぎで適当に家具を配置したままでした。
横160*奥行き80センチある木製のパネル脚デスクがバカ重たくて、おいそれと模様替えができずまあまあのストレスでした。入院の連続で体力もパワーも失せていたのでな。
ひとり暮らしの時は仕事部屋と寝室と書庫を分けていたのが、今は書庫以外ごっちゃになってしまって何とも散漫な部屋になってしまっているのが常に憂鬱で、いつか何とかしよう…と思いつつ数年経ってしまったんですが、9月くらいにまた同人占いの人とお話した時、「仕事するところと趣味のところを分けないとダメ」っていうことを言われたのに背中を押してもらい、仕事のゆとりが出た瞬間を見計らって本格的に部屋の整理をしようと思い立ちました。

体力を考慮して、ゆっくり時間をかけて、できるところから模様替え、ついでに断捨離も進めていこうとしてね。
まずベッドの処分から。自治体が廃品回収してくれるので、部屋から収集所まで運ぶ。一人だと厳しいので同居人に手伝ってもらいましたありがとう。サイズ的にエレベーターが使えないので、ちらっと「廃品回収業者を呼んだ方が楽なのでは」と考えたんですが、まあベッドいっこのために呼ぶのも面倒臭いしなあと思って自力敢行。
同居人の協力もあり、覚悟していたよりは簡単にすみました。

そしてベッドを購入はしたんですが、大物だからか配送まで結構時間がかかることが判明。てっきり翌日とか翌々日に届くだろうと思っていたんですが、二週間くらいかかった気がする。
その間は床生活です。客用の布団で寝ました。
ひさびさに床で寝て気づいたけど、床って寒いね…!?
ちょうど長すぎた残暑も終わり、夜になると冷える時期にさしかかっていました。寒いし、マットに較べて固くて腰が痛いしで辛い日々であった。
お客さんが来た時は、さらにマットを追加していたりしたんですが、根本的に床に寝かせない方法を考えた方がいいのではと震えながら考えるなどした。

そんな凍える夜を幾度も迎えつつ、到着まで猶予があるならその間に仕事机その他の移動をしておこうと、その作業を始めました。
もともとベッドがあった場所に机を移動したかったので、PC4台・モニタ・キーマウ・スピーカー2個・iPad、アホみたいな量のケーブル、机上棚に積まれた大量の本などを箱詰めしてとりあえず共用のダイニングに置かせてもらう。
で、さあ机を移動するぞ、となったところでですね。
パネル脚がへし折れました。
机の脚って折れるの…!?
オフィス用の結構分厚く頑丈な木製デスクだったんですけれども。折れたっていうか、金具の接続部分からゴソッと取れてしまった…。
無理矢理押したり引いたりして移動しようとしたのがいけないんだと思います。通常、二、三人で持ち上げて動かすものだったのでしょう。そういえば購入した時は設置サービスをお願いした気がする。
壊れた部分をたしかめると、おそらく修理しようがない感じだったので、処分するしかなくなってしまった。
この机、同居前に結構広い家にひとりで暮らしていた頃に買ったせいでバカでかくて、使ってみたらそんなに横幅いらなかったし何かの折に買い換えよう、でも袖机と合わせて結構な金額だったからすぐ捨てるのは勿体ないなあ…とウロウロ迷ってた感じの代物だったんですよね。
何かの折に小さめのやつに買い換えようとは思っていたので、タイミングがよかったといえば、そう…なのか…? ベッドがないから運び出しやすいしな。

とはいえさすがにこのサイズ、この重量、自力で粗大ゴミとして出すのは不可能そうでした。
解体するにも、重すぎてその場からもはや一センチも動かせない…。
どのみち片脚が壊れた巨大机がちょうど部屋の真ん中あたりにドンとある状態で、次の収集日など待てない。
ということで、その場で回収業者に電話をしました。もう条件とか検討するのも面倒になっていたので、検索して一番上に出て来たところに。
悪徳なところは何だかんだ理由をつけて大金を要求する噂などを聞いていたので若干身構えてしましたが、結果を言えばものすごく良心的な業者さんが来てくださいました。
1個いくらの計算じゃなくて、Sサイズいくら、Mサイズいくら、って引っ越しみたいな感じでやってくれるので、ついでに捨てたいもの全部見てもらったら、一番小さいパックでOKでした。デスク本体と上置きの棚、カラーボックス、姿見とかをまとめてもらったから、解体と運ぶ手間を考えたら自治体に出すより安上がりで、何よりらくちんでした。

あと実は、ベッドが壊れるちょっと前にオフィスチェアも壊れてたんですよね。
壊れたというか、ガスシリンダーのガスがなくなって高さ調節ができなくなっていたのと、リクライニングの固定が立ち上がる時に外れやすくなってしまっていた。
とはいえ高さは一番下のままでぴったりだったのと、立ち上がる時はリクライニング戻すし、特に困ることもなかったので放置していた。
せっかく業者さんを呼んだのでついでに持っていってもらおう…と思ったんですが、これは「別の業者に持ち込むので高くなっちゃうかも」っていうことで、まだ家にあります。
この椅子については私のパワーが招いた悲しい後日譚があるのでまた別で書く…。

とにかく机や棚類を処分してもらって、部屋がだいぶスッキリしました。
そして減った分を補充せねばならぬ。
ベッドは注文済みなので、とにかく仕事机です。
のんびりやろうと思っていたが、仕事ができないと困るので、突貫で必要なものを揃えなければならぬタームに入ってしまった。
私はもう、大きいモニタでエルゴヒューマンプロに座ってRealforceのキーボードとlogiのM575で執筆というスタイルが固まりすぎて、この環境を再構築しないと落ち着かない。

これないと仕事できない三種の神器

 
家具屋に行って直接吟味もしてみたんですが、結局壊れたデスクと同じメーカーで、もうちょっと模様替えしやすいように、幅120センチの軽い机をネットで注文した。
…のが、大失敗でした…。
前に使ってたのは、重量のおかげでまったく横揺れせず(というのを売りにしていた製品であるということを、新しい机を購入後に気づいた)、何のストレスもなく使えたんですが、新しい机は見た目からすっきり軽い四本脚の机でして、揺れる。キーボードを叩くとモニタがぐらぐら揺れて1ミリも集中できねぇ…。
値段も元の机の三分の一くらいだったあたりで、もっと気をつけるべきであった。仕事道具なのに。納期が早かったっていう理由もあったんですが、なぜ早いのかという辺りも考慮すべきだった…。
和室の畳の上にウッドカーペット敷いてるせいで床が不安定っていうのもあるんだろうなあ。

どうしようもないので、キーボード用の机を入れ子的に使うことにしました。ネストテーブルっていうの?
ネットを彷徨ったけどこれというサイズがなかったので、家具屋さんにオーダーメイドで作ってもらった。
これも届くのに一週間くらいかかったので、そのあいだPCを使った作業はほぼ諦めて、掃除とかiPadでできそうなことだけやってました。
捨てたデスクに合わせて買った上置棚も処分してしまったので、新しい棚を買って設置したりもしました。元の棚はお洒落棚だったのに本を詰めるだけ詰め込んだせいで棚板が曲がっていて可哀想だったな。
新しいのは、後載せなので地震とか怖くて、クランプ式のにして机にガッチリ固定して、また好きなだけ本を詰め込みました。オフィス用だから頑丈で助かる。
そう、そして、そのように棚にぎっしり資料本を詰めたら、重みで…机が…さほど揺れなくなった…。
まあいい、ちょっとは揺れるしそのちょっとがストレスになるんだから。

で、ようやく一週間後にキーボード用の机が届いたんですが、なんと、サイズを間違っていました(私が…)。
フルキーボードとマウスパッドが載ればいいか、ということで横幅60センチ、高さ60センチ、奥行き30センチのコの字シェルフを仕立ててもらったんですが、机の脚の幅を考えていなかったのだ…。
エルゴヒューマンの脚の幅がそれ以上だったため、机の下に椅子が入れられませんでした。
しょうがないので、横幅70センチにして再度注文。
オーダーメイドなので先に頼んだ方の返品はできず、捨てるのもさすがに勿体ないので、使えそうな場所を探しています…。

じりじり待ち続けること再び一週間、再注文した机が届いて、これがピッタリでした。オーダーメイドだからあたりまえなんですがシンデレラフィットです。最高。机も揺れない。今もその机の上でこのブログを書いてます。
紆余曲折ありましたが、机周りを全取っ替えして、最終的にはふんわりと「基地みたいな仕事スペースを作りたい」っていう自分の理想にぴったりの空間が出来上がって満足です。
引っ越しした時並にお金が飛んで行って泣いていますが、これで作業に集中できるだろうし、がんばって働きます。

その他、間に合わせで購入した安いカラーボックスを移動したり処分して、やろうやろうと思って先延ばししてた新しいチェストを厳選して購入したり、本棚を設置したりして満足。
段ボール二個分の積ん読もどうにか本棚に収まりました。
収まるものが収まるところに収まって、だいぶ部屋らしくなってきた。引っ越してかれこれ八年目ですけど。
いや嘘です、片づいたのは本だけで、その他こまごましたものをカラーボックスから全部出してしまったので、これからいらないものを処分しつつしまう作業が待ってます。分類しやすいものはすでにしまってあるので、残っているのは「たまに使うこともあるけど、分類し辛く、どこにしまっていいのか悩ましい」ものの集合体です。
面倒臭くてすでに放置気味ですが、放っておくと「とりあえずしまっておく段ボール」から零れ床を侵食し始めることは知っている…早めの処置が必要だ…また整理収納アドバイザーを召喚すべきか…。

それとですね、仕事机の下には椅子のキャスターで傷がつかないように一応デスクマットを敷いていたんですが、移動してみたら一部床がべろっと剥がれていたことが判明しました。
前述の通り、畳の上に自分で敷いたウッドカーペットなので、もう好きにしようと思って木目調の補修シールを貼っておきました。
新たな机の下には、もうちょっと大きめで頑丈なデスクマットを敷いておいたよ。

この家に住み始めて八年目なので、家具含めあっちこっちガタが来るのもまあ仕方ないかなと思うんですが、家具は別々の時期に買ったものなんだから、いっぺんに壊れなくてもよかったんじゃないかしらと思います。
でも私が力を有り余らせていろんなものを壊すのは年中行事のようなもので、しばらくなかったので「私も弱体化したものだ…」としんみりしていたんですが、どうも復活の兆しを感じるのは、心強くもあります。
いや心強いか? まあいいか。
私はあるところではものすごく不運なんですが、あるところではものすごく剛運で、そのバロメーターが「破壊」でした。
何言ってるんだって感じですが、私の友達はわかってくれると思う…。
ものが壊れ始めたので元気です。調子を取り戻しました。
XかBlueskyで「お気に入りのピアスを壊した」と書いたんですが、その後、同居人にプレゼントしてもらった別のお気に入りのピアスも壊れました。
調子を取り戻してきたぞ。
何かを失うとその倍の何かで補われる人生なので楽しみです。
とでも思っていないとやっていられない破壊の連続。トイレのドアノブを引っこ抜いた話はまた別の記事でやります。

というような11月を過ごしておりました。気づけばもう終わる11月。
机が壊れ…壊しさえしなければ、もうちょっとのんびり、何なら年末年始にかけてやるつもりだったんですけどねお部屋改造計画。
勢いがつかないと後伸ばしにしがちな性格なので、結果的にはよかったです。よかったと言いたい。言わせてくれ。
これ以上何も壊れませんように。

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Posted by eleki