大阪万博楽しかったねNew

一度目は6月に命ギリギリの状態で行ったんですが、暑さというか熱さで「本気で死ぬわ…」となって一旦ホテルに帰ってしまい、夜再入場したとはいえフルで楽しむことはできませんでした。
何より万博ミリしらすぎて家に帰ってから「あれも見たかった…」「もうちょっと頑張れたのでは…」という後悔がひしひし湧いてきたため、もう一回くらいは行くかという気分になりまして。

7月にはチケットと宿と交通手段を押さえ、万博に行くのを楽しみに押し寄せる仕事の波と体調不良とあといろんなものと戦っていました。

で、ちゃんと行けたよ!

パビリオン予約も何回かチャレンジして、パソナ館だけ取れました。最低限このパビリオンを見るのと、あと前回存在にすら気づかなかったガンダムを眺めるのを勝利条件としました。あと生きて帰れば勝ちとさせていただきます、という意気込みで。

当日は同居人と共に新幹線でピュッと新大阪へ。
新幹線を降りて在来線に乗り換え、途中ホテルに荷物を預け、もうひとりお友達と合流して、万博へ向かいました。
新幹線は指定席含めて満席だったし、在来線もパンパンに混んでるかなと思ったんですが、それほどでもなかったな。座れませんが押し合いへし合いという感じでもなくゆるっと夢州へ。

覚悟していましたが入場待機列のすさまじさよ。
10月にもなったというのに陽射しが厳しく、でもまあ覚悟していたとおりの辛さだったので大丈夫ではありました。
6月の時より待機列が長かったんですが、でも6月の時と同じくらいで中に入れたので、手荷物検査の手際がよくなったりしたんでしょうか。
10時の入場チケットしか取れなかったんだけど、11時くらいには中に入れたかな?

とりあえず前回買えなかった、というか途中まで存在に気づかなかったスタンプラリーの台紙を買うことにする。
前回、普通に自分のノートにスタンプを押して回ってたんですが、ふとみんなちゃんとした台紙を持っていたことに気づき…その時にはもう結構スタンプが溜まってたので、まあいいかと買わなかったんです。
あとはSNSで見かけたラブブ×ミャクミャクのマスコットを買う権利を得るために大丸に行こうと思ったんですが、ものすごい列になっていたので割とすぐ諦める。
ラブブというものが世界的にバズっていると耳にして、実際どうなのよと都会に出るたびにラブブ狩り(持ち主から奪い取るわけではなく紅葉狩りの方の意味です)をしていたので、これも話の種にというか記念に買って帰ろうと思っていただけで、特別に欲しいわけじゃなかったので残念でもなかったんですが。
それよりも、スタンプの台紙が同じ列に並ばないと買えないと聞いて絶望でした…。

まあまたノートに押せばいい。
あとは案内図が欲しいので、ゲート入ってすぐの観光案内所のようなところに向かったんですが、ここもすごい列で!
前回の案内図を持ってきていたので、どうせ私は地図が読めないし一枚同居人か友達に預ければいいだろうと思いこれも即諦める。ちなみに結局最後まで式部さんがずっとナビしてくれました。

お迎えのミャクミャクと写真を撮ったり、案内所の最後尾を探したり、この列がどの列だ、とウロついている間に何かもうすっかり疲弊してしつつ、パッと目に入った「予約なし45分」と案内の出ていた三菱未来館に並びました。
45分って絶対短い方だなという確信があった。
日影で並べたので涼しく、休憩を取れたのでいい選択でした。45分も並ばなかったし。30分強かな?

清々しいほど性癖が全面に圧し出たキャラデザインに好感が持てます。多分来場者のうち何人かくらいはこれで将来変わったんじゃねえかな。
座って映像が見られたり、その映像自体が興味深かったので、休みも取れつつ学びや喜びもあり大変いいパビリオンでした。並んで正解すぎた。

道々あったマンホールの蓋がすごくよかったのでちょくちょく撮った。

トイレに行きたくなったので目についたコモンズA…かC…? 前回も入ったパビリオンに行ってみたんですが、トイレがすごい行列になっている上、わたしの直後で「メンテナンスのためにトイレ封鎖します」ってアナウンスが出て割とカオスな状況でした、次々押し寄せるトイレ客、必死に「並ばないでください」と声を張り上げる係員。
そういえば前回は暑すぎてトイレに行かなかった。全部汗として出てしまったのでしょう。今回もトイレはこの一回きりだったんですが、出口がわからずドアが破壊されたというトイレに行ってみたかったというのを思い出して、行ってみればよかったなと今ちょっと悔やんでます。トイレも場所によって違う感じで面白かっただろうなあ。でも全部すごい列だったから面倒くさかっただろうな。

パビリオンの予約が三時半なので、とりあえず前回見られずに悔やんだガンダムを見にいく。
割とどでかく展示されていたので、みんなも自分も「何でこれに気づかなかった!?」と呆れかけましたが、ちょうど大屋根リングに隠れて見えない位置にあったんだよ。私は万博は全部大屋根リング内に展示物があると思い込んでいたんですね。外にもあったんだ。

見られてよかったね。
中で何やってるかは知りませんが、YouTubeでガンダムコンサートのようなのをやっているのを見て羨ましかったです。相当徳を積んだ人たちのみ生で聴けたのだろう…。
写真を撮りたくて頑張って近づいたけど、遠巻きにすごい人だかりだでした。

もうちょっと微妙に時間があったのでごはんを食べようかと思ってウロウロしてたら、名前はちょっと覚えてないんですが、大阪のおいしいものを出すお店のようなものが見えた。
列が出来ていたので、あんまりお腹空いてないし今はいいかなあ…という雰囲気にもなったんですが、6月の経験と現状を見て「絶対今食べないと悔やむ」という気しか湧いてこなかったので、若干強引に並んだ。
焼きそばとか唐揚げとか、日本人的は別に万博でわざわざ食べんでも…というものばかりだったんですが、そこで目に入ったのが象印の炊飯器ですよ。
私は気づかなかったんですけど、夢州駅にも大きな広告が出ていて、同居人と友達の間で話題になっていたらしい。象印の炊飯器で炊いたご飯で握りたてのおにぎり。

お店に入った時はちょうど品切れだったんですが、おみやげを買ったりしている間に販売再開したので即並んで、おのおの好きなおにぎりを買う。私は塩引き鮭とツナマヨにしました。
そしてこれが万博で最もおいしかったご飯になった…! いや万博で食べられたのがこの日これだけ、6月も適当な屋台の適当な丼を食べただけなんですが、それにしたって本当に本当においしかった。
万博でっていうか今年食べたものの中で、ロケーションと苦労混みで一番おいしかったごはんです。
しばらくおにぎりの幻に囚われて、万博帰ってからもおにぎり食べてましたからね…。

ごはんを愛するZOJIRUSHIが、おにぎりのすごさ、おいしさを世界に向けて発信するプロジェクトです。プロジェクトの総仕上げは2025年大阪・関西万博。おにぎり…
www.zojirushi.co.jp

というプロジェクトだったらしい。
炎舞炊きという名前に覚えがあると思ったら、不破湊が三枝明那にもらえると思った炊飯器ですね。結局もらえたんだっけ?

本当においしかったですおにぎり。未だに反芻してしまう。

6月の時はガラガラだったけど今回は隙間を見つけるのも難しい大屋根リング下のベンチで何とか席を確保して、ほくほくとおにぎりを食べ終えて、予約していたパソナ館へ。

前回このアトムにもまったく気づかなかった。結構歩き回ってた気がするんですが、どうも東側か西側をぐるぐるして終わっていたらしいな。

ネオアトムさんとブラックジャック先生は、三菱のマスコットのような、何かこう執念のようなヘキを感じたものと比べ、いろいろあっさりしているというか、その方が世界に広めるためには正しい? のか?
キャラクターはともかく、展示は非常に興味深かったです。自分の体があっちこっちポンコツなので、医療がめきめき発達していくのはありがたい。今のところ治療しようもない持病もいつか治せる日が来るといいなあ。

iPS心臓の展示があって、小さい心臓がトクトク動いてるのが何か怖くてあんまり凝視できなかったんですが、同居人には刺さったらしくずっと見てたな。
写真いくつか撮ったんですがあまりに人の顔が写り込んでいた上に、薄暗い会場だったから絵面が怖くなっちゃったので貼らずにおきます。

でも、あのう、鉄腕アトムがiPS心臓になるっていうのは、こう、解釈違いというか、私がアトムエアプだからそう感じるのか…? 
展示内容は本当に興味深く、さらに知りたいところもたくさんあったんですが、ネオアトムの造形の味のしなさと「それでいいのか?」感に全部持って行かれてしまいました。
ショップで元祖アトムを見て、これ! これだよ! 手塚治虫は本当に変態だなあ! と元気になったりしました。
好みの問題ですかね。好みの問題ですね。

でも展示はほんと面白かったです。

生命進化の樹的なものもよかった。

パソナ館で買い物をしたら、アイスのトッピング無料券などをもらったので、館を出たところにある屋台へ。私はアイスを食べると即下す体なので食べられず、おいしそうに食べてる友人たちを眺めてしあわせになっていました。好きな人が何か喰ってる人見るのが好きなんだよな。

そうこうしているうちに日が暮れ出したので、大屋根リングの上へ。
リングの上は入場直後から結構な人で、6月の時はまばらな感じだったんですが、「今のうちに登っておかないと動けないくらい混んでしまうかも」と急いで行きました。

で、これも6月の時は気づかなかったけど、大屋根リングって海の上にも張り出してるのね!
高所恐怖症にとっては地獄のような場所でした。結局怖ろしさで渡りきれずに帰ってきた。
でも大屋根リングからの景色はやっぱり綺麗でした。「まだ行けてない館がいっぱいあるね」とか「あのパビリオンは前回入れたんだよ」とか「カタカナのゴシック体って最高のでザインだよな」とか話しながら散歩するのも楽しや。
のんびり歩く、というにはもう混雑がすごかったんですけれども。

あとリングの上から見たら結構レストランがあるようだったので、休憩がてらちょっとお高めでもいいからどこかに入ってごはん食べようか、という話になったんですが、これが私たちの万博終わりの始まりでした。

実際食事ができそうなパビリオンに向かってみれば、どの店も長蛇の列かもはや品切れで「並ばないでください!」の状態。
まあおにぎり食べたからお腹自体はそんなに空いてないし、とりあえず歩きつつ、目についた、十分程度で入れそうな小規模のパビリオンに並んでみました。
日本の漫画家さんが展示している館などあったんですが、なぜか5時半に閉鎖されてしまうようで、5分前に入ったからものすごい急ぎ足になってしまった。もっとゆっくり見たかったなあ、何で最初に思い出さなかったんだろ…!
その他、時間制限はないけれど、どれも数分で展示を眺めるあっさりしたところばかりで(だからすぐ入れたのだ)、そうするうちにもあっちこっちの列や理由の知れない人だかりがどんどん伸びていく。

コモンズ館も、もはや「並んでも入場できません、並ばないでください!」と係員が叫んでいる。6月は列などなかったのに。今回は「並ぼうとこちらに来たら戻れなくなります!」って警告するくらいぐちゃぐちゃの列というか人だかりがあっちこっちに出来ていた。
この時点で五時過ぎ、館内アナウンスで6時半くらいから花火が上がることを知り、もういっそ、花火が終わって混む前に帰るか…? と相談が始まる。
明日仕事のお友達は早めに帰宅予定でしたが、私と式部さんはホテルを取ってるし、閉館までのんびり回って、駅が激混みでもまあ気長に並べばいいよねくらいの気持ちでいたんですけれども。

もうね、会場内の人の数が尋常じゃなくなっていたんですよ。
ワンチャン花火が終わったら修学旅行生(いっぱいいた)とか子連れのご家族は帰るだろうからちょっと空くかな? という希望的観測を持っていたんですが、もう彼らが帰ったところでどうなるものでもないというレベルですさまじい大群衆が形成されていました。

最悪、駅への道どころか、会場内で身動きが取れなくなる可能性がある。

ということで、6時を前にしてさっさと帰ることにしました。ご飯は外に出て食べよう!

会場内から人波を掻き分け、掻き分けて、夢州駅のある東ゲートに行くまでに結構時間がかかりました。
あっちこっち寄り道してあれも綺麗、これも可愛い、とやっていたせいもありますが。

外観だけでもみどころがたくさんだったので、もっといっぱい足を運びたかったなあ、運べばよかったなあという後悔を残しつつ、今の体力とスケジュールでできる限りのことはやったよ楽しかったね、という満足感も同居する、いい万博でした。
もたもたしていたら花火が始まってしまったんですが、私たちは会場を出たところだったので、駅に向かう間に東ゲートの上にすごく綺麗に花火が上がっているのが見えて、むしろベストポジションでした。

そんなに混んでもいない電車で夢州とさよなら。
ごはんは万博とは何ら関係ない、でもとてもおいしくて雰囲気のいいレストランでのんびり食べました。式部さんがパッと検索してくれたんだけど、本当においしかったな。
さらにお茶をしておしゃべりしてからお友達と別れ、同居人とホテルに戻って、お風呂入ってさっさと寝ました。

もっと限界万博のような風情を覚悟していたんだけど、結果的には私のカスみたいな体調に見合った優しい旅路となりました。
最初に三菱未来館に並んだのも、おにぎりを食べたのも、早めに切り上げたおかげで花火が綺麗に見えたのも、会場の外でお夕飯食べたのも、あと行き帰りをグリーン車にしたのも、全部「正解」だったなあ。グリーン車最高。
今回珍しく本当に全部の判断に正解して、体に優しい万博でした。楽しかったな!

そういえば会場内で買い物するにも行列がすごくてほぼ何もお土産が買えませんでしたが、帰りに新大阪の公式ショップでミャクミャクのぬいぐるみも手にいれられたのでよかったです。
これも無理に会場内で行列に並ばなくて正解だったなと思っている。何なら通販でもいいのかもしれないけど、ちょっとだけ列に並んで追加万博気分も味わえたしさ。

というような日記を書こう書こうと思っている間に閉会してしまった。楽しい万博をありがとうございました。
知識を得られて面白かったこと、純粋に楽しかったことがいっぱいだったのと、万博について好奇心で調べたら副産物的に興味深い読みものがどんどんみつかって、今読書がすごく楽しくなってるのが嬉しいです。
万博の意義とか、関わっている人の心意気などを知って、より味わい深い催しとなりました。

またどこかで万博をやるなら絶対行きたいな。
一緒に行ってくれた式部さんとお友達ありがとう!

あと万博、ニュースやSNSでも混んでる混んでると言うので覚悟しつつの参加で、実際混み合ってはいたんですが、「私たちこの眺め知ってるわ…」「そう、コミケ」という感じではありました。
2012年夏コミの佐川の搬出列に並ぶよりは全然楽でしたよ万博。