元魔王の逆行魔術師は恋と快楽に堕ちる/新書館ディアプラス文庫/渡海奈穂 恋した王子に義母上と呼ばれています/新書館ディアプラス文庫/渡海奈穂 兄から先に進めない/新書館ディアプラス文庫/渡海奈穂

プラチナ文庫がKindleでセール中っぽいです(7/11まで?)

さっき「夢じゃないみたい」記事を書いていて気づいたんですが、Kindleでプラチナ文庫の電子書籍がお安くなってるみたいです。

チャラいカフェ店員の青空に反感を抱いていた国上。
でも、見かける度に彼は笑顔で人助けをしている。
ニコニコあっけらかんと「無職で穀潰しだから」と口にする青空に、
心配になった国上はついつい説教してしまう。
それからすっかり懐かれて話をすれば、
外見とは裏腹に純粋で不器用、まるで迷子の子供のようだった。
人のことばかり優先して、自分に自信がない彼を放っておけず…。

見た目と態度で周囲から愛されているけれどその実スポイルされてしまっている青年・青空と、ちょっと堅物だけで情の深い国上の割と優しいめのラブストーリーです。

遠縁だという東吾に惹かれる理也。彼の役に立ちたいと、謎の修行にも耐えてきた。
そんな中、東吾は狐使いで、理也は彼に拾われた狐だと知る。記憶を失った理也を、東吾はずっと見守っていてくれたのだ。
いっそう東吾を慕う理也は、狐の力を顕現させて彼と契約したいと願う。なのに、接吻けで東吾から力を分けてもらっても体が熱くなるだけ。
こんなにも恋しくて、泣きたくなるほど東吾のものになりたいのに、なかなか契約の徴は現れず……。

狐の子と狐使いのお話。何かの病気で入院中に、とにかく「一途で可愛い狐が書きてぇ…」という謎の欲望を覚えてiPodでメモを書いてた覚えがあります。
理也は私にしては珍しい受けですが(読んだ人がどう思うかはともかく)理想通りに可愛く書けた気がしてます。

復讐に燃える化け狐の秋野は、怪我で蹲っていた所を建設会社の若社長・北斗に拾われた。
仇とライバルだという彼を利用し復讐を遂げようとするが、北斗のおおらか過ぎる言動に振り回される。
どんなに高飛車な態度で我侭をしても、「最高に可愛い」と撫で回してきて、動揺のあまり耳と尻尾が出てしまう始末。その上、世話をさせてやっている北斗の温もりが心地良くなってきて…。

「恋狐の契り」のスピンオフ的なお話。滅多にやらないスピンオフなど何で書いたのかもう覚えてないんですが、秋野の方が理也よりも私っぽい受けな気がする。書きやすいかは別にして。
受けの年齢が恋狐よりずいぶん上なのでもうちょっと大人っぽい話? か? 北斗のキャラはたしかすごい自分で好きなんですが、BLよりもファンタジー向きではと思わなくもない。これもファンタジーだから大丈夫です。

無口で無愛想なカフェ店員の立花は、常連客の西条に告白した。
何の期待もしていなかった。ただ、この想いを伝えたかっただけ。だからその後も懸命に平静を装っていたのに、なぜか西条は何かと構ってくる。
食事に誘われたりと、一緒にいられるのは嬉しいけれど、からかわれているようでつらい。
「好きにならなければよかった」精一杯詰ってみても、西条はなんだか嬉しそうで……。

THE私の話! って感じでは? 多分。
立花タイプも西条タイプもさじ加減を間違うと読者さんにとんでもねぇ嫌われ方をするんですが私はどっちもすごく好きなので永遠にこういう人たちを書いていたいです。

義兄の万貴は眉目秀麗、文武両道でまさに完璧。洸は万貴に少しでも近づきたくて、彼が通った高校で彼が務めたテニス部の部長と生徒会長を務めている。
一生懸命な洸を、万貴は笑顔で見守ってくれる。なのに万貴が親友を家に招く度、“俺の”お兄ちゃんなのにと、洸の嫉妬心と独占欲は募っていく。
そんな時、今まで知ることのなかった、万貴の酷くて甘い本音を知って……!?

読者さんにめちゃくちゃ怒られた記憶しかないんですが自分では大好きな話です。
兄弟ものが好きな人は読んでください。

「触らせてやってもいい」って、兄貴が可愛すぎる。

生真面目すぎて冷淡な兄・雪成と、呑気で少々軽薄な弟・博哉。
偶然にも雪成の体の秘密を知った博哉は、からかうつもりで彼に触れる。
いつも見下している弟に弄られ惑乱しながらも、雪成は兄としての矜持を守ろうとしていた。
その姿にどうしようもなく昂ぶった博哉は、兄への執心を自覚してしまう。
一方の雪成も、甘えたようにねだってくる博哉を可愛いと思い始めて……。

何でかこっちはあんまり怒られなかったんだけど、多分弟攻めだからですかね。
兄弟書かせてくれるプラチナさんがなくなった今私はもうどうすればいいんだ。
兄弟を書かせてくれ。あとできれば高校生を書かせてくれ。

甘えて、ひどいことばかりした

いつも笑顔で賑やかな真実の体に絶えない、傷。
それは、周囲の期待を負いながらも受験に失敗した弟・裕司の暴力のせいだった。
裕司はどうしようもない閉塞感を真実にぶつけて、縋る。
真実は裕司を拒絶せず、甘やかすように受け止めて体を開いていたのだ。
禁忌の関係を友人に諫められるが、真実は裕司を突き放すことができなかった。
歪んでしまった想いに追い詰められ、兄弟は──?

デビュー作の出し直しですが、担当さんから出し直そうって言われた時「正気か…?」って思いました。話もそうだけど構成が今の(これを出した当時の)BLのセオリーから離れすぎているので読者さんから怒られる気しかしなくて、実際半分くらい怒られて半分くらいは喜んでもらえたのでトータルで見れば勝ちです。潔くほとんど修正しなかった。
私の原点なので、電書として残ってくれるのは嬉しいなあ。

せっかくなのでひとことずつセールスポイント的なコメントをつけようと思ったんですが、販促になるのかよくわからなくなった。まあいい。気が向いたらセール中にお買い上げいただけると幸甚です。あと8日って書いてあるので7/11のタイムセール開始までのフェアなのかな?