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【雑誌掲載/BL】「心中屋と厄介な守護者」

同業者が匙を投げるほどの厄介な霊障案件――
公私ともにパートナーになった二人に、新たな依頼が舞い込んで……!?

霊を誘惑して成仏させる「心中屋」と、現場で必ず死人の出る「死神」、災厄級コンビの前代未聞の悪霊退治!!

現在発売中の小説キャラvol.49に、今年発売された文庫「死神と心中屋」の番外編「心中屋と厄介な守護者」が掲載されています。

イラストは文庫に引き続き兼守美行さんに描いていただきました、美麗!
伏原と吉岡のところに「山奥の別荘で起きる怪異をどうにかしてほしい」という依頼がやってきて、二人でその別荘に行くと…みたいな話です。怖くはないです。
文庫で軽く触れた伏原の加護についてわかるお話です。
文庫既読の方には二人のその後を、未読の方にも単独で楽しんでいただけるよう書いてみました。

こっから余談

文庫の番外編をとお話をいただいたので、これはあれだ、受け攻めがその後いちゃいちゃしている感じのを書くやつだと了解して、「吉岡家の別荘に休暇として二人で遊びに行き、いちゃいちゃするつもりが怪異に遭遇、結局仕事になっちゃうけどラッキースケベなどもありつつ最終的にはちゃんとエッチな休日を迎えられる」みたいなプロットを出したんですけど「ラッキースケベとかは無理に入れなくていいし、何なら休暇とかじゃなくて、文庫を読んでない人にも死神と心中屋がどういうものであるのかわかるように事件を書いてください」というお返事をいただきまして、なるほど…と思いつつ書きました。
なので前述の通り未読の方にもお話がわかるように書いてあるつもりですので、既読未読のどちらさまもお手に取っていただけますと嬉しいです。
本編が気になったら文庫を買ってもらえるとさらに嬉しいです。

そんな感じで、2,30枚でちょっとした番外編くらいの気分でいたんですが、ある程度まとまった枚数をお願いしますとのことだったので結構分量を書いた気がします。番外編っていうか続編ではという気分がある。
伏原の「加護」ついてはいずれ書きたいなあBLからは若干逸脱しちゃうし同人誌でやろうかな、みたいな心持ちでいたので、これを機会にしめしめと書いてしまいました。
BL的には伏原が吉岡に心を許しているからこその変化、みたいなあたりを楽しんでいただけたら嬉しいです。
いちゃいちゃとかエロはエロとしてどこかで書きたいので、そっちを同人誌でやる流れか…来年くらいからまたJ庭復帰したいなと思ってるので、その辺で出したい。夢だけは広がる。

あと文庫書いてる辺りから、「憑き物ごと愛してよ」の二人と伏原たちが絡むとこなんかを想像していたので、そういうクロスオーバーっぽいものも書きたい気持ちがあります。
柊啓と膝子周りの話もネタが山ほどあるので形にしたい。
いろいろ書きたいものがあるな~。
あんまり怪異を前に押し出しちゃうとBLとしてはノイズになってしまうので、そういうノリでは書かないよう気をつけているんですが、伏原と吉岡の二人が割と気に入ってしまったので、何かこう、あれこれできないかなみたいなことをうすらぼんやり考えています。短編連作集的なものがやりたいなとか。文庫でもちょっとそこは意識して「章ごとに事件が起きる」みたいな造りにしてあるんですが。
前述のノイズ云々は矛盾してしまうんですが、やっぱりホラーとBLは親和性が高いなあと思うので、うまく融合させる実験をしてみたい感。バランスをちゃんと取れればというか、怪異があるからこそのエロ、エロがあるからこその怪異という辺りをうまいこと描けるようになりたい。

雑誌掲載作の宣伝のつもりがやりたいことリストの羅列になってしまった。
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