懐かしい体罰の記憶

Sも出たっていう今、Rですらなく無印のP5を始めました。

猫可愛いね猫。パレスの着ぐるみよりルブランの4本足姿が圧倒的に好きです。声が光彦!

何で今さらやってるのかといえば、発売に合わせて何度かまとまった休みが取れるように仕事を調整するたび延期して、延期して、やっと出たタイミングで入院して、プレイする機会を逃し続けていたからです…。

ロイヤルからやるべきか迷ったんですが、先人が「無印からがいい」と言うし、今までも無印からプレイしてきたし、どうせ周回するだろうから二周目からロイヤルにすればいいやという感じで無印を選んだ。

発売して久しいゲームなので普通に内容の話をします。
といっても全然序盤なので具体的なネタバレとかないですが。
というかほとんど私の母校の話です。

P5の主人公の学校の雰囲気がね、な、懐かしい…!

体罰がまかり通っていて、運動部の生徒が顔とか腫らしてるって、うちの母校もそんな感じだったのでノスタルジーを感じました。
漫画みたいに目の周りに青あざが出来たり、前歯が欠けたりして、しょっちゅうあったなあ。

ちょっとリアリティがないなと思ったのは、ゲームでは体罰が隠蔽されていたことですかね、うちの学校は特に隠すことなくボコボコ殴られてましたけど、誰も学校の外で言わなかった。
リアリティがないと言ったら同居人から「時代では」と言われた。そうですね…。
当時は教師から暴力を振るったことを口外するなといちいち言われなくても自主的に黙っていて、体罰教師に脅されていたわけでもなんでもなく「それが当たり前だったから」特に騒ぎ立てるものでもなかったのだ…。

教師も生徒もそれが常態すぎて、まあ今考えれば異常なわけですが。
ちなみに一番ひどい体罰と人格攻撃をしていた先生は、別の学校に異動になって一ヶ月で新聞沙汰になっていて、私はその時初めて「あっ、もしかして体罰って世間的にばれたらまずいやつ?」と気づいたのでした。もう卒業後だったけど。新聞見てゲラゲラ笑ってしまった。何がそんなおかしかったのか、わかるようなわからんような。

その教師が母校にいた頃、顧問をしている部活で保護者が見学している時も部員をボコボコに殴ったらしく、お母さんが一人、気絶して救急車で運ばれてしまったよ。
多分素手ではなく、いつものように手具で殴ったのだろう。「あんたたちを殴ると私の手が痛いから」ってよく言ってた。

幸いというか、私の部活の顧問は直接暴力を振るうタイプではなかったけど、人格攻撃が凄まじかった。
私は特に嫌われていたようでターゲットにされていたけど、顧問自身が部員から嫌われていたし私も嫌いだったのでさほど辛くはなかった。
鴨志田(ゲームに出てくる体罰教師)のように人望があって、自分の言うことを周りが信用してくれなければ辛かっただろうな。

と思っていたけど、卒業から何年かして顧問が定年退職する時に勇退会だか何だかが開かれることになって、呼ばれたので普通に行こうとしていたのに、当日滅茶苦茶具合が悪くなって出掛けることもままならず、欠席しようと決めたらコロッと治ったので、割と根深いところで嫌な記憶になってはいたらしい。

そんな調子の母校よりは、P5の学校の方がかなりマイルドなので、嫌な記憶よりも「懐かしいな!」という気持ちの方が強くて、我ながらどうなんだろうとは思う。

鴨志田のその後については「母校の教師だったらこうならないだろうな」という感想しかない。何しろ悪意があるとか、マウントを取りたくて体罰を振るったわけではなく、別段理由もなくそれが当たり前だからやっていただけで、反省する理由もないし。

上では「時代では」ということで一瞬納得しかけたけど、最近学校の評価サイトで母校の在学生の口コミを見ていたら、まったくもって体質が変わっていないようではあった。
最近ならスマホで体罰の現場を撮影して拡散、とかできるのかもしれないけど、何しろあの学校に入ってしまうと体罰があっても「そういうもの」としか思えなくなるし、「ちょっと変だな」と感じて「部活ができなくなるから黙ってろ」という部員の同調圧力で身動き取れないだろうな。

どうにか生き延びてほしいなあ後輩たち。

などとゲームを遊びながら昔を懐かしむのであった…。