長年悔やんでいたPlayStation NetworkのオンラインIDを変更した
登録したのはちょうど十年前の誕生日だったっぽい。
たぶんPSPを使っている時に登録した気がする。
10年前、今みたいにオンラインでゲームを遊ぶのが当然になる日が来るなんて思ってなくて、フレンドに丸見えになるなんて想像もしてないまま、軽率にオンラインIDを決めた。
いや軽率だったらよかったんだけど、結構悩んだ挙げ句に、思い詰めて決めた。
当時は自分以外にIDを見る人なんていない状況だったはず。
そうだったはず。
じゃなければ、小説のオリキャラの名前なんてつけてない…。
すごいかっこいい 悪魔退治ものの 高校生男子の フルネームを
オンラインIDに登録なんてしない…見られるってわかってれば…。
PS4で本格的にオンラインプレイをするようになって、フレンド登録した友達の情報を見て死にそうになった。
オンラインID見えてる。
ということは、わたしがかんがえたさいきょうのオリキャラのなまえも見えてる。
これがまた、当時から誰にも見せない前提でちまちま書いてる伝奇物の作品で、もうぶっちゃけて言うと女神転生とかデビルサバイバーの設定を借りて悪魔召喚してデスゲームやってる高校生の話で…
あれ、書き出してみると別にそんな恥じらうほどでもないな…？
ないんだけど、私はなんというか、自分の考えたキャラクターの名前をゲームのキャラクターにつけたりするのが苦手なタイプで、なのに当時オンラインIDを決める瞬間は、その小説にあまりに嵌まり込んでいて、該当のキャラクターが本当に大好きで、あのう言い訳をさせて欲しいんだけど私は元々自分のキャラクターに萌えるということが全然なくて（もちろん愛着はあるんだけど、『ヒエ…好き…！』みたいな感情を持つことがない）、自分にしてみれば本当に信じがたい過ちで、ずっと悔やみ続けて、PS4を立ち上げるたびに死にたいくらい恥ずかしかったのだ…。
人にも見えていると気づいてから慌ててオンラインIDを変更する方法を検索したんだけど、その時は変更できなかった。
でもまあみんな他人のオンラインIDの意味なんて全然気にしないだろうに、黙っておくのが辛くて「これこれこういう理由でこんな名前で、しかも変更できないんですよ！ 恥ずかしい！」みたいのをいちいち言って回っていて、「言わなきゃいいじゃん…」って呆れられ続けていた。
それが今日、やっと今日、友達から「変えられるようになったみたい」と教えてもらって、その場でスマホアプリから変更できた。
できた！
さようなら斎藤君！
斎藤というごく普通の名前の本当に何をそんなに恥ずかしがる必要があったのかわからんだろうけど、もう考えるだけで冷や汗が出るくらい辛かったので、おめでとう、おめでとう私。
もう変えられないものだと諦めていた私に教えてくださってありがとう。一生感謝します。
