買ったまんが

バターヒーコーがうんたら書いた次の日がコーヒーの日だったよ、昨日書けばよかったな何となく。

大正処女御伽話/桐丘さな


ジャンプ+で「昭和オトメ御伽噺」の連載が始まって可愛いしいい感じの棘だなあと思っていたところに、前作があると知って、途中まではアプリで読んでたんですが、途中から課金になった。

ラブデスター 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)でコインをほぼ使い果たしていたので、電子書籍を買いました。

いやあ可愛い可愛い。
可愛いしエロい。ユヅのおしりがプリプリしていてですね…小さくて細いのにね…私は貧乳が好きなのでユヅの秘密を知った時にはいささか落胆しつつも、エロいはエロいので最初から最後まで大変たのしく拝読しました。
エロい漫画というわけではなくて、書いてる人のこだわりが滲み出る素敵な漫画でした。
珠彦のデレが凄まじくて、ニコニコしてしまう…が、ユヅが捕らわれた時の「THE 志摩家の血」が出てきたふうな珠彦が最高でした。
兄妹もすばらしい。
何より大正がたまらなく好きなので、珠彦の学生服とかもう。
何て語彙の少ない感想なんだ。

最終巻、最後の方であまりにすべてのことがうまくいって、すべての世界が輝いている感じの展開に、これはもしかしたら本当は死んでしまうユヅが今わの際に見ている幸せな夢なのではないか、珠彦は間に合わなかったのではないかと今でも疑っている。「御伽噺」だしな。御伽噺のようなお話という意味かもしれないけど。
珠彦が死ぬ方がそれっぽいかなと思うんですが、ユヅは多分珠彦が死んでも元気に生きていけるけど、珠彦がユヅを失った方がより悲惨だなあと思ったら、ユヅがあの怪我のまま目を覚まさずに、の方がしっくりくるのであった。

幸せな悪い夢を見ている感覚。これは「よつばと!」などを読んでいる時に頻繁に感じるものです。


愁いなくハッピーならハッピーなほど「絶対これは不幸の裏返しだ」と思ってしまう。
よつばとも、実はみんな死んでいるのではないかあの世界は存在しないのではないか誰かの(多分とーちゃんの)夢なのだ、とずっと思っている。
怖すぎて途中で読むのをやめていたんですが、いつの間にかその悪い夢感がなくなっていたので、11巻くらいからは普通に楽しめるようになったなあ。

それはそれとして、御伽噺の作者の方のTwitterを拝見したら、趣味全開の大変素敵なイラストがいっぱいあったり、去年大正処女御伽噺の後日譚の同人誌が出ていてすでに完売しているとしったり…おああアンテナ低くて駄目だなあ!
大体、こんなに自分の好きなものばっかり詰め込まれているまんがを今まで知らなかったというのが。
やはり電子書籍頼みは駄目だ。実店舗で目を光らせないと。

そして昭和オトメの方に珠子ちゃんが出てきたので、わくわくが止まりません。策君とどうなった!
1話を読んだ時は大正の方を知らなかったので、再読の時に「白鳥ことり」の名前を見つけて嬉しかった。
昭和の、常世ちゃんの変化が滅茶苦茶嬉しくて、今後が楽しみです。
一話で「俺と彼女が死ぬまでの物語」って書いてあったので、短く激しい青春を駆け抜ける感じかと思っていたんですが、大正の方を読んでみたら、老衰で仲よく死ぬまでの物語なんじゃって思えてきた。「御伽噺」だしな(二度目)。