THE!エレキ祭り2018・ご質問と回答編【6】


馬です。

まだだ! まだ終わらんよ!
ペース配分間違えたと思っていたんですが、普通にマシュマロでいただいたメッセージとTwitterでいただいたメッセージを分けて保存していただけだった。おかしいと思ったよ!
抜けてしまってすみません、そういうわけでTwitter分です。

自分は「その親友と、恋人と。」が一番好きな作品なのですが、朝日奈さんが夢にうなされるほど辛かった学生時代のお話がものすごくものすごく読みたくて…
本編でも少しだけ話してはいましたが、読み返すたびに「詳しく知りたいっ」欲求が抑えられず(>_<)→続
湯上さんと出会い、今現在の二人はきっとたまに口喧嘩的な、端からみたらイチャついてるようにしか見えないこともしつつ、幸せな日常を送ってるかな?そうであって欲しいなーっと、そんな二人にも会いたい(読みたい)なとも思ってはいるのです!→続
が!!それ以上に朝日奈さんの苦しかった学生時代がもっと詳しく知りたくて泣きたくて←ん?!
お話として書くようなことはございますでしょうか?朝日奈さんの学生時代の同級生が湯上さんと仕事関係で出会いそこからヤンヤするお話とか何かありますでしょうか?→続
お祝いとお祭りの力をお借りして恐縮ですが、「その親友と、恋人と。」な朝日奈さんの過去について、何かちょっとでもありましたら是非ともお裾分け頂きたく宜しくお願い致しますっ

全部繋げてしまった、ユキチカさんご感想ともどもありがとうございました…!

朝日奈の行きつけのバーの美貌の女装バーテンダー・リサ。ある日リサを連れ戻しに、学生時代の親友・湯上がやってくる。横暴な湯上から仲良しのリサを庇いつつも、朝日奈は湯上の容姿にひと目惚れに近い感情を抱く。そんな彼と取引先で再会。その後もリサと話すために度々バーを訪れる湯上と、仕事でもプライベートでも顔を合わせるうち、言葉は乱暴だけど根は優しい彼に、ますます惹かれていってしまい……? オレ様年下攻×トラウマ持ちお人好し受の予測不能の恋。
イラスト:北上れん


朝日奈の過去は、本当にしんどいので、お話として書くことはないかな~と思います。楽しみにしてくださってるのにすみません。
過去のあれこれはわたしも好きなんですが、いざお話にすると読む方が怯んでしまうことが…多く…。

過去の同級生については↓
多分朝日奈の高校時代の知り合いたちは、朝日奈のことをもう忘れているか、時々思い出して「そんな奴いたな」とぼんやり考えてやはりすぐ忘れるか、「悪いことしたな」と反省するか、どのみち「再会して劇的に和解」するようなこともなく、万が一地元ですれ違っても普通に「あ、久しぶり」って挨拶する感じじゃないかなと思います。
朝日奈も、もう彼らに対する恨みとか忘れて「気軽に挨拶できてよかったな」とほっとすると思います。
「湯上さんやリサちゃんのおかげだな」と思って、嬉しくて、幸せを感じると思います。

ただ元親友は朝日奈に謝りたいとずっと思っているので、再会した時にそういう気配を感じたら、朝日奈は逃げてしまうと思います。
朝日奈の方は謝ってほしかったわけじゃなくて、ただ、あの時、助けてほしかったので。
元親友は朝日奈に会ったら「一度ちゃんと話がしたいから、時間を取ってくれないか」とか言い出すと思いますが、朝日奈はもし元親友に今謝られたら、きっと自分は「いいんだ、気にしてないから」と言うしかないとわかっていて、でもそれは言いたくなくて、かといって「許せない」と面と向かって言うわけにもいかずに、悩みます。
「いいんだ」と言えない理由は、「おまえのことを許せたのはおまえと過ごした思い出のおかげじゃなくて、湯上さんやリサちゃんたちと過ごして幸せになれたおかげだから、きれいごとにしてまとめられるのが嫌だ」とどこかで思ってしまうからです。
「許せない」と言えないのは、特に和解してわかり合って元親友と今さら友人としてやり直す必要が感じられないからです。
朝日奈自身はそういう自分について「心が狭いのかな」「冷たいのかな」と悩むわけです。「本心から気にしてないって言えないならまだこだわりがあるんだろうし、そういう嫌な気持ちは払拭した方が自分のためにも元親友のためにもいいだろうに」と、散々悩みます。

悩みを聞いた湯上は「別にいいんじゃねえ? 朝日奈さんにとっては過去の知り合いは縁を取り戻さなけりゃならないもんじゃなくて、単に、縁を持てなかった奴らってだけだろ」といつもの口調で、ちょっと乱暴に言います。
「今はあんた、杉吾だのシュウだのミサキママだの、大事なツレがあっちこっちいるだろ。杉吾とママはともかく、シュウまで受け入れてんだから心狭くないし、冷たくもない。大事なもんから逃げるのは馬鹿だけど、どうでもいいものと距離を置くのは必然だ。……というか、許さなくていいんだよ。相手を嫌なやつだ、嫌いだって思っていいんだ」
許さなくていい、と言われて、「そうか」と納得します。
「そうか、俺は、あいつのことをもう嫌いになってたんだな」と。当時憎んでいたけれど、嫌いになったけれど、今もそうだとは思わなかったし、そう思ってはいけないと、なぜか信じ込んでいたことに気づきます。
「それが冷たいって言う奴がいても、それこそあんたとは縁のない奴の言い分だから無視しろ。少なくとも俺は思わないし、杉吾たちだって思わねえだろ。むしろ『仕返ししろ』って言うかもしれないぞ、あいつは粘着質だからな。あんただって、仕返ししたいなら仕返しすればいいし、許せない自分がしんどいっていうなら、許せた方がいいなと思うけど。別にそいつとまた親友同士に戻りたいってわけでもないなら、放置しとけよ。俺たちで足りてるだろ」
充分足りてるので、元親友と会うことはやめて、「まあお互い元気でやろう」くらいの返事はして、もう二度と会うことはなくなるでしょう。

こんな感じになるんじゃないかなあと思います。長くなってしまった…。
そういえば番外小説の前編を書いたままなので、いい加減後編を出さなければということを思い出しました。
出そう…。

そういうわけで回答編こんどこそ真エンドです、万が一「訊ねたのに返事ねえぞ」って方がいらっしゃったら、お手数ですがメールとかTwitterとかでご一報ください。
マシュマロはサービス提供側でメッセージを弾くことがあるので、ユーザー設定はゆるめにしてあるんですが、内容がBL絡みなのでちょっと心配になってきた。