文章書きにもiPad proを推していける

ちょっと前に、iPad proを買いました。

去年第7世代無印iPadを買ったんですが、これが思いのほかよくて。

前にも書きましたが、自分が書く小説のメモをiPad+Apple PencilでOneNoteに書くようになりました。

小説の内容以外のこと、たとえば仕事の打ち合わせのメモとか、同人誌の台割りとかデザインとか搬入計画とか、あと創作活動と全然関係ないメモなどはGoodNotesに、という使い分け。

GoodNotesはショートカットの機能を使って新規ページを作成する設定にしているので、仕事の電話がかかってきた時に、ドッグに入れてるショートカットアイコンを押せばスッと新しいページが開いて滅茶苦茶便利ですこの設定おすすめ。

メモ以外の、というか最大の購入目的は「データ上で校正ができる」というところで、iPadでA5サイズの雑誌や文庫本、同人誌の赤入れをPDFでやりましたが、思った以上に塩梅がよかった。
赤ペンで書いたり消したりというのをやってしまって紙がボコボコになってしまうので、デジタルだと消すのも、消してから「やっぱさっきの文章でいいわ」って思った時に復活させるのも簡単なのが嬉しいです。GoodNoteを使ってるんだけど、GoodNoteだとジェスチャーでundoとredoができるので楽ちんです。
「これは人に読める文字ではない…」というのを書き直すのも簡単だし、長めの文章修正をしたい時はキーボードで打っちゃえばいいし。

メールで来たPDFをiPad上で開いて修正してメールで送り返す、という課程が楽すぎて感動したんだけど、10.2インチだとどうしても画面が小さくて、読むのはともかく書く時にいちいちピンチアウトしないといけないのがネックでした。
拡大すると一画面に一ページというふうにはいかなくなるので、当然ながら別の行を見たり、ページを移動する時にちょっと手間なんですよね。

12.9インチならピンチアウトせずに書けるんじゃないかな~と思って、俄然欲しくなってしまった。
手書きでもこれだけ使っているなら、まあ、無印を買って一年経っていないけれども、必要経費として、いいんじゃないかなあ。
などと何かに言い訳しつつ買いました。

とはいえ仕事だと、まだまだ紙の校正紙が宅配便でやってくるので、まだあんまり出番がなかったりします。
販促SSなんかのペライチで来るやつには、相変わらずすごく活用してますが。
あと同人誌の校正にはとても重宝しました。放課後の総集編なんかは200ページくらいあったので、プリンターの調子が悪い今、iPadあって本当によかったと思ったよ。

iPad proを買う時、Magic Keyboardも買うかどうかすごく悩んだのですが、無印の時同様「主に閲覧、あとはApple Pencilを使うだけ」と決めてたので見合わせた。
サードパーティーのIMEが解禁されない限り、iPadは長文を打つのに絶対的に向かない。ストレスがすさまじい。iPadで一冊分小説を書けって言われたら多分途中で発狂する。
iPadで小説書くの最高! って人もいっぱいいるので人それぞれだと思うんですが。というか、たとえばいつもスマホで書いてたから、iPad+物理キーボード最高! ってなるのはすごくよくわかる。
スマホの上位互換の文章入力ガジェットと思えば飛躍的な進化とも言えるわけですが、いつもPCで書いてるけどiPadをその代わりに、ってなると退行してしまった感。PCでメインで使っている一太郎と互換性もないし。

あれこれ試してみたけど、やっぱり小説の本文を書くとなるとどうしても一太郎じゃないと駄目なので、一太郎と添い遂げる覚悟をした…。

なので、iPadについては引き続き文章を書く道具とは見做さないことにしています。
外部キーボードでもATOKが使えるようになったら、ガラッと変わると思うんだけどな~。
一太郎アプリが出て、アプリ内だけでもATOKが使えるようにならんもんだろうか。

iPadのライブ変換は慣れるとなかなかいいなと思ったんですが、「没入して長文を書く」を目指すとしたら100点中3点くらいです。
一ヵ月くらいかけてユーザー辞書を登録しまくったら25点くらいにはなるのだろうか…。
(※言うまでもなく「私にとっての使いやすさ」についての話なので、iPad自体を貶しているわけではない。ノットフォーミーでしたということです)

小説の本文執筆ということを考えなければ、文章を書く人が持っているといろんなことが捗るいいガジェットだと思いますiPad。
ちなみに気軽なSNS、ブログ執筆は、たまにiPadでやってます。
小説と雑文は書く脳が違うので(ブログは書くことを考えながら書いてるのでゆっくりキーボードを打つので大丈夫なんだけど、小説は何も考えずに出てくるまんまを打ってるので、キーボードの操作に気を取られたくない)、iPadでも全然いけます。
Word Pressをいじるのも問題なし。

ブログ記事を書く場合には、Macの方のMagic KeyboardとMagic Mouseが大活躍です。というかこれがないと話にならん。



要はBluetooth接続なので、別に純正品でなくとも好きなもの、使いやすいものを選べばいいと思います。
私はMagic Keyboardの打鍵感が結構好きなのと、mouseもシンプルで見た目が好きなのと、あと単純に家で余ってたからこれにしただけです。

そしてBoyataのタブレットスタンドを買って、キーボードとマウスをそっと添えたら、まあまあノートパソコンみたいに使えますね。



もともとproを持ち歩く気はなかったので、据え置きで滅茶苦茶いい感じ。
Apple Pencilが第2世代になったので、本体の上に載せておけばよくて見失うこともなく充電しはぐることもなく、最高です。
キーボード使わない時はコンパクトに収納可能だったり。

机の上が乱雑なのでソファに移動して撮ったら謎の絵面になったが…。

とにかくboyataのスタンドは本当にいいです。12.9インチを据え置きっぽく使いたい人には断然推せる。

最高といえばFace IDですよ。
ずっと家にいるのでマスクもしていないし、メイクもしないし(メイクしたら認識してくれなくてびっくりした)、キーボードを押せば勝手に顔認証してくれてロックが解除される。快適がすぎる。
スマホの顔認証だといまいち精度が悪くて苦手だったんですが、iPadはロック解除が素早すぎて文句のつけようがないです。
無印のTouch IDも、ホームボタン押すだけなんで楽ちんだなあと思っていたんですが、本体にすら触らなくていいってもうFace IDなくてはやっていけない…。

というレベルで愛し狂っておりますiPad pro。
本当に、あとサードパーティのIMEにさえ対応してくれれば、文字書きさんにも一切の注釈なくiPad推せるのに…私は一太郎がないと駄目だけど、iPad用にもすぐれたエディタアプリがやまほどあるし、縦書きが出来たり、PDF出力ができてそのまま同人誌入稿ができるし、電子書籍も作れるので、もう本格的にPCがいらなくなってしまう。
今でも、入力にさほどこだわりがないって方は、iPadで同人誌一冊くらい軽々できるんじゃないかなと思います。
12.9インチのproじゃなくても、こないだ出たばっかりのiPad Airで充分だし、何なら無印8世代でもいける。

あと言うまでもなく、電子書籍も大変読みやすいので、本もたくさん読めるし、音楽も聴けるし、あと集中するためのアプリなんかもたくさんあるので、活用し放題です。
iPad proも買ってよかったな~と心から思っている。
あんなにappleを憎んでいた私はどこにいってしまったのだろう。

仕事でも遊びでも、当分使い倒そうと思います。
もし買おうかどうか迷ってる文章書きさんは、買っちゃえ、と背中を押させてもらいます。買っちゃえ。

iPad,小説を書く

Posted by eleki