東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命

結構前に途中まで書いて、いろいろあって間を置いていたんだけど、これから「決戦(後編)」を観に行くので今しか出すタイミングがないと思い、今さらながらに「運命(前編)」の感想です。

和久井健の人気コミックを北村匠海主演で実写映画化した大ヒット作「東京リベンジャーズ」の続編2部作の第2部。

東京卍會崩壊の危機へとつながる、かつての親友同士の決戦がついに火蓋を切った。敵対チーム・芭流覇羅(バルハラ)に寝返った場地を連れ戻すため戦うことを決めたマイキー。一方、芭流覇羅にいる一虎は、東京卍會を潰してマイキーを殺そうとしていた。タケミチはそれぞれの思いを受け止めながらも、最悪の結末を阻止してヒナタや仲間たちの未来を救うべく、戦いに身を投じるが……。

主人公タケミチ役の北村やマイキー役の吉沢亮、ドラケン役の山田裕貴ら第1作のキャストに加え、場地を永山絢斗、一虎を村上虹郎、タケミチの相棒・千冬を高杉真宙が演じる。

2023年製作/PG12/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画

最近すっかりブログの更新をサボっていて、ここ以外に映画や舞台に行った記録を取ってる場所もなく、ふと「あれを観たのは…いつだ…?」「先月渋谷に行ったのは何でだ…?」と記憶力がヤベぇくらい低下している昨今、不便で仕方がありません。
なのでもうちょっとこまめに記録することにしたよ。twitterでもたまに呟いてるけどタグ付けしてないから探すのも面倒くさいし。

で、すでに先々月観たやつですがちゃんと記録。
まあ私が東京卍リベンジャーズに狂っていることはtwitterをご覧の方などにはおわかりいただけているかと存じますが。
原作にハマってから早二年、まだまだ狂い続けています…。
実写映画というジャンルがあまり得意ではないんですが、一作目を原作熱の勢いで観に行ったら面白かったのと、twitterのジャンルアカウントでフォロワーさんたちが熱心に俳優さんたちについてなど語っているのを見て、私もその熱に感化されたという具合です。
先行上映に申し込んで最速で見てきました、一作目と連続上映です。

なんかこういう催し物

映画館に行ったらパーちん役の人が特攻服着て劇場にいて特典配ってるのですごいびっくりしました。

こういう企画があったらしい。
パーちんなので映画の中ではふっくらした形だったんですが、撮影も終えてしばらく経ってすっかりシュッとした細身のかわいらしい形になっていたので、「誰…?」ってしばらく何が起きてるのかわかりませんでした。すごい! かわいかった!
役作りでウェイト増やしてたんですね、役者さんてすごいなあ。

あと参番隊の隊員役の人たちと写真を撮るコーナーもあった。
みんな自分と隊員と撮影していらっしゃったんですが、私はどうしても写真が苦手なので、持参していたぬいぐるみと撮ってもらいました。

かわいいな!!!!

パーちんこと林田春樹役は堀家一希さん、参番隊隊員は田中柊羽さん、渡邉龍太郎さん。自分用メモ。

@akindosushiroco

スシローの『サーモン祭』開催中なのに日和ってる人いる!?いねえよなぁ!?"サーモン"食べるぞ!!!🍣 #東京リベンジャーズ2 #パーちん #スシロー #サーモン祭 #tiktokグルメ #コラボ @映画『東京リベンジャーズ2』公式

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スシローコラボとかやってた。

生の俳優さんたちを見てより元気になりながらの上映開始でした。ほ、ほんものの、ぱーちんだ!?!? みたいな興奮がわきました。

肝心の映画の方ですが、とても楽しかったです。
リベの映画は2.5次元っぽさが薄くて、原作を実写映画という形で再構成している感じがするところが、すごく好きです。
2.5次元は漫画やゲームなどのキャラクターや世界観をそのまま現実に映し出す、というところで面白くて、私が最初に観たのはテニミュだったんですが、「ほ、ほんものの手塚だ…!」とか、「漫画の亜久津と同じ形の人間が同じポーズをしている…!」というその「再現度」の高さに夢中になりました。
で、リベの方は、「漫画をそのまま再現する」というのではなく、「現実にそのキャラクターがいたらどういう表現になるか」という「再構成」の方に振っている気がして、それもすごくすごくいいんですよ。
一番顕著なのが羽宮一虎で、舞台版などでは漫画をそのままビジュアルに落とし込んだ特徴的な髪型やメイクなどで表現されていたみたいなんですが(これも評判よかったみたいだから観たかったな~~~)、できあがったビジュアルがこれなので、

何かものすごく腑に落ちたというか、2.5次元とは違う意味で「は、羽宮一虎が現実にいる…!!」という感動がものすごくてですね。
まだ上手く言語化できないんですけどね。
すごいよね。

内容の方は、まだ上映もしているのでネタバレ考慮で一応畳みます。つらつら自分メモのように書いていくだけですが。

ATTENTION

※以下ネタバレがありますのでご注意ください※

まずパーちん、前作で原作と展開が変わっていたので長内を刺さずに少年院に入ることがなかったため、どうするのかなと思っていたら、なるほどそういう流れに…!! ってここでまず「うまいなあ!」って脚本の妙に膝を打ちました。
ここで芭流覇羅と東卍の抗争の始まりと根深さを示唆して、そしてパーちんがなぜ罪を犯すに到ったかが痛いほどわかるようになっている…。友達を想って長内を許せずに、という原作展開もパーちんの一本気さや優しさが伝わってきて大事なエピソードなんですが、特攻服を燃やされたことに対する怒り→仲間を想う気持ちがくっきりして、本当にすばらしかった…。

まず、といえば冒頭で一虎登場のところでこれも「う、うまい…」となったんですが。
脚本と演出の原作に対する解像度と映画への落とし込みの巧みさがとにかくすばらしいというしかなくてですね、感謝ですね、ありがとう、自分の推しジャンルがこんなふうに実写化される幸せはそうそうないよ…数々の裏切りに等しい実写化について私は いや今はいいやその話は。

私は割と原作が好きな作品はいかに原作を忠実に踏襲するか、っていうところに重きを置いてしまうんですが、何でかっていうとこれまで数々の改編改悪嫌な言い方をすれば原作レイプにあってきてもう本当いいから黙ってすばらしい原作をそのままやってくれよという気持ちでもう、いや本当いいんだけどこの話は、

リベの映画はうまいこと「映画としての面白さ」に変えてくれてるところが信頼できるなとひしひし…。
前作の話になりますけど、タケミチとヒナの出会いがすごい大好きなんですよね。原作では子供の頃に実は出会っていて、っていう話はのちのシリーズでやるところで、映画一作目でやっちゃうのが難しいけどタケミチとヒナの恋愛にフォーカスするには(そもそも東京卍リベンジャーズはタケミチとヒナの物語なので)馴れ初めは絶対必要な部分だし、そこをちゃんと描いてくれたのがよかった…。しかも「いやあれはタケミチのこと好きになっちゃうでしょ」っていう説得力がすごくて、タケミチのお調子者であるところと、優しいところと、本当にうまいことやってくれたなっていう。
そして「実は子供の頃に出会っていた」っていう部分も、のちのちフォローできる感じで改編してくれていたので、続編が作られても安心なわけです。

血ハロ編でもいろいろな改変がありましたけど、どれも全部納得がいったり、うまいなと唸らされたりするところばかりで、本当にこのスタッフでよかったですありがとうありがとう。

真一郎君周りが顕著でした。
血ハロ編での真一郎君の出番って原作でも本当に一瞬な感じで、「無敵のマイキーの兄で十年前に死んでしまったヤンキー、ケンカも女の子にも弱いけどすごく優しい人だった」ってくらいしか情報がないんですよね。
場地君とも、「マイキーの兄として面識がある」くらいのことしかわからない。
でも高良健吾さん演じる真一郎君のガラの悪さ、場地君をぺしぺし叩いたりする時の雰囲気で「あっ、肚の据わった元ヤンだ」っていうのがすごく伝わってきて、そして「ケースケか?」のニュアンスで場地君との関係性(弟分に対する気安さ)が秒でわかる演出と演技で、これも「ほ、本物の真一郎君だ…!」ってなりました…。
これもう真一郎編やってくれないとどうにもならないぞ、この真一郎を爆誕させておいて過去編やらないのおかしいだろ!? みたいなことを大変強く思いながら観てましたわ。

そのせいで、真一郎君を一虎がやっちまったことに対する場地君の絶望感がより深い…。
原作だと割と一瞬でぶっ殺されてるんだけど、「真一郎君だ」ってしっかり認識してからの撲殺ですよ。
可哀想だったな…可哀想でよかったな…。

そして事件が明るみになり、警察に連れて行かれる時の、一虎の一連の態度が。
マイキーに対する姿がもう。
言うてしまえばとんでもメンヘラキャラなんですが一虎君は、そういう記号的なところの表現じゃなくて、「マイキーを殺さなきゃ」を経てからのマイキーへのあの態度で、羽宮一虎っていうどうしようもない、どうしようもなく可哀想な少年の姿や感情や精神が浮き彫りになってですね、私は役者さんのことあんまり知らなかったんですけど、みんな(卍ジャンルアカウントのフォロワーさんとか)が虹郎はすごい虹郎はすごいって言ってて、その意味を知った感じですね…。
原作の一虎とは違って、でも同じで、映画東京リベンジャーズの羽宮一虎としてはこれしかないという感じで、うちの一虎君をそんなふうに演じてくださってありがとうという感じですおまえは一体何目線なんだ。心底気持悪い。

何より映画の一虎君といえば「いらないから折った」と「はやーく!」ですね、すばらしかったですね。
原作だと一番の部下の脚をへし折ったところでタケミチが一虎の狂気を感じてドン引きする印象的なシーンでしたが、映画だともっと乾いた感じ、厭世的な感じが前面に押し出されていてこれはこれでよかった。可愛げを見せて人懐っこいふりをしているけど、場地以外は全然誰のことも信じてないし大事じゃないのがわかってグッとくる虚無。後編どんなことになるのか本当に楽しみです。

千冬に関しては、とても顔の綺麗な役者さんなのに、潔くずっと腫れ上がった顔のまま貫いていてすげぇなって思いました、片目眼帯で片目貼れてるから面相がもうよくわかんないままだった。最初の方でちょいちょい映り込んでる時はちゃんと顔出てたけど、アップではまともな顔が一度もなかったよね。
千冬も、原作の千冬とは違っていて、こう、脳直のアホさがちょっと際立ち過ぎていて、ここに関しては多分監督とかとの解釈違いがあるんですけど、映画として観るとこういう千冬がいいんだろうなっていうのはわかるので特に文句はないです。もうちょっと賢いというか芭流覇羅乗り込んでいっちゃうところとか何でも口に出しちゃうところは場を引っかき回しすぎではとハラハラしたが。多分これは私が相当松野千冬に夢を見ているせいであり、原作について語っていてもよく「それは夢を見すぎですよ」と言われるので幻覚の見過ぎなだけです。
タケミチとのやり取りがバカ男子って感じで可愛かった。よかった。

アッくんが元気だと嬉しいですね。一虎が教室に乗り込んできた時、アッくんがタケミチだけじゃなくて、自然と山岸とマコトのこと庇うような位置取りしているところが最高でした。アッくんおまえは何としても幸せになってくれ…いやなるのは確定してるけど…。
タクヤがいないのが不思議だったんですが、役者さんの方の事情だったらしくて、そうかー。タクヤも観たかったな。

って、ここまで書いて感想が止まってしまったんですよね。
理由は推して知るべしというやつです。
後編が無事観られるのかどうなのか、というところで落ち着かず。今日という日(後編公開初日)(あと一時間で家を出る…)を迎えられて本当に! よかった! こ、このやろう…。
起きたことは起きたこととして、観た時の気分はそのままメモしておきたいので以下もそうしますわ。

という流れで場地君です。
どこかで観たことあるなあと思ったらいだてんの野口君だった。おもろキャラだと思っていたのと、年齢的なところでキャスト発表の時びっくりしたんですが、創設回想のところのあまりの幼さ可愛さに腰が抜けるかと思ったよ!
原作の場地君は私の中でえちおねなんですが(すみません…)、かわいい…かわいかったね…。みんなのこと大好きなのが伝わってきてそれだけで泣ける。なんであんなことになっちまったんだケースケ…事件直後の「この先どんな地獄が待っててもオレは最後まで一緒だから」で覚悟を決めてからの「マイキー、ごめん」で、場地君がどれだけ必死に罪を償おうとしてきたのかがわかって、だから今の場地君のマイキーや東卍に対する態度とかがより切ない…。
後編が楽しみです。後編観られることになって本当によかったな!!!!!

おもろキャラだと思っていたのはドラケン役の山田さんで、何しろデュアルソードマスターの印象が強くてな!
あと山田役の山田です(ハコヅメ)。いやハコヅメのツンは格好よかったんですけども。
愛嬌のある感じ、でもインタビューなどを観ると繊細な芸術家という感じもして、日頃あまり役者さんに興味のない私が唯一twitterフォロワーしてた人だったりしたんですが、スキンヘッドのドラケンをアップで観て「アッ…この人、す、すごい、美形…!?」って今さら気づいてびっくりしました。彫像か。あまりに造詣が美しくて、タケミチとの面会シーンも原作とは印象が違っておもしろかった…。
ドラケンに何があったのか、いや読者たる私はもう知っているわけですが、死刑囚に成り果てるまでのドラケンの心境を思い、それがあの美しさに繋がると…って、でも、エマちゃんおらんのだな映画には…今回後編でやたら完結完結押してくるので事変はねえのか!? エマちゃんの存在は抹殺か!? 2/22がないのにあのドラケンの美しさというのか…。
そして場地君同様、ドラケンも創設回想(オレたちははしゃいでいた…)ですごく幼くて可愛くて、宣伝の頃から原作と印象が違っていて不思議だったんですが、「山田だからこうじゃなくて、あえての演技」みたいなことをご本人がおっしゃっていて、そういうアプローチもすごくありだな~と実際映画を観て納得した。
オレはしゃで本当にはしゃいでいる無邪気なドラケンから、血ハロを前にして三ツ谷君と向かい合うドラケンの陰鬱な雰囲気よ…。

そう、双龍のオリジナルシーンもとてもすばらしかった。無言で、かつてはしゃいでいた席で向かい合う三ツ谷とドラケンの空気感が、多くは語らないのにいろんなものが伝わってきて最高でしたね。
血ハロの頃って多分あんまり三ツ谷君のキャラと「双龍」自体があんまりできあがってなくて(和久井先生の中で)、映画でこの補完をしてくれるバランス感覚にやっぱりスタッフに対する信頼しかねぇ。
顔面のことばかり語って恐縮ですが三ツ谷君の人のビジュアルも強すぎるというか現世に三ツ谷隆がいたらこれであるという結論にしかならなくてすごい。
ぜひこれで反社隆の遺影も観たいんですが。駄目ですかね。見せてくださいよ。
前作の時から三ツ谷隆があまりに三ツ谷隆すぎて震えていたが今回も震えた。聖夜決戦も観てぇなあ。完結さすな…。

オリジナルシーンといえばキヨマサ君よ。
私は長内君が大好きなので、長内君の役割をキヨマサ君が持っていったのに初手で「ええ…」ってなってしまったんですが、でもキヨマサ君のその後が見られたのはそれでそれで嬉しかったですわ。キヨマサ君も好きなのだ…。私は長内君とかキヨマサ君とか獅音ちゃんとかサウスちゃんとかが好きなのだ…。
キヨマサ君のその後は原作でも普通に気になっていたので、ひとつの答えとして楽しかったです。
前作の時、三ツ谷君並に「ほ、ほんものだ」と感じたのがキヨマサ君だったな。佇まいがあまりに清水将貴過ぎた。最終軸でキヨマサって何やってんだろな。

この調子でひとりひとり上げていったらきりがないな!?

タケミチは前作から「ダセェ不良というには格好よすぎるのでは」という疑問が浮かびつつ、ビジュアル的には本当格好いいんだけど、泥臭いところや一生懸命なところ、ヒナにめろめろなところがすごくタケミチで、この人が演じてくれてよかったな~~~~! って思いました。あと千冬との軽妙なやり取りが楽しく。映画だと原作よりもっと男子感が強くて、ほんと馬鹿二人という感じで微笑ましい。

マイキー君も、オレたちははしゃいでいたシーンでのあまりの幼さ可愛さに、だったら高2ももうちょっと若めにできたのでは…? と思ったんですが、原作を読み返して気づいた。これ多分、原作初期のマイキー君のビジュアルなんだな。佇まいとか髪の感じが。なるほどなーとなりました、原作だと絵柄がどんどん青年向けから少年向けに変わっていくし、そもそも中学生設定だから、映画の大人っぽいマイキーに最初馴染めなかったんですが、これはマガジンの不良漫画の不良や…! と気づいてからはむしろしっくりくるようになった。

あとナオトとかヒナのことについてもたくさん語りたいことがあるんですが、特にヒナとタケミチの再会については言いたいことが山ほどあるわけ右っていいよね!!
割と強火の武ヒナ推しなので映画は本当に最高です、強火過ぎてさらなる長文になりそうなので、右っていいよねについてはまた後日語りたいと思います。ナオトについても…。

そろそろ後編が始まる時間なので支度して行ってきますわ。
全然時間が足りなかった!!

映画

Posted by eleki